COMMENT
ホームシアターを作った目的は、やはり自宅で映画館のような雰囲気を味わいたかった為です。
そこで、アンプを選ぶとき、さまざまな空間を演出することができるYAMAHAのDSP-AZ1が第一候補となりました。
しかし、実際使用した感覚では、それほど感動を覚えませんでした。
逆に作られすぎた空間演出が邪魔に感じられることすらあります。
映画館は映画館、ホームシアターはホームシアター。
雰囲気も別物と割り切ったほうが良さそうです。
結局、色々と用意された音場プログラムから標準的な[MOVIE THEATER 1]-[Spectacle] のみを使用しています。
Ta-kaku Home Theater のAVアンプ紹介
7.1ch 対応AVアンプ
スッキリとしたデザインが好印象
フロントマスク
フロントパネルを閉じるとスッキリした面持ちになります。
また、重厚雰囲気も漂います。
フロントパネルをオープンした状態
使いやすい配置のコントローラーが並ぶ
ここには、普段使用する事が少ないコントロール類が隠されています。
配置は、非常にシンプルにわかりやすくなっており好印象です。
アンプについて
アンプとは本来、スピーカを駆動する電流を供給する機器を指します。
ただし、通常使用されるアンプは、プリメインアンプと呼ばれ、プリアンプとパワーアンプが一体化した機器を言います。
音質を追求して行くと、プリ部とパワー部を別々の機器にする傾向があります。
その根拠は、電源(トランス)を分ける事にあります。
プリアンプ(プリ部)は、ソース(ここでは、DVDプレイヤーなど)と同様にノイズの影響を受けやすくなっています。
ノイズを大量に発生するパワーアンプのトランスと分離する事で、本来の性能を発揮する事ができます。
また、プリ部は、供給電源のクオリティーにも大きく音質が左右されますので、ソースと同様の配慮が必要です。
アンプの種類
アナログアンプとデジタルアンプ
アンプには、プリアンプとパワーアンプなどの機能の種類とは別に、方式の種類があります。
一つが、従来から存続するアナログアンプで、こちらは、「音」を電気信号の強弱で扱っています。
ソースから受けたアナログの「音信号」をスピーカが駆動できる電流に忠実に増幅します。
一方、デジタルアンプは、この増幅の概念は無く、デジタルの信号とユーザが指定した音量から電流量を算出してスピーカに伝えます。
増幅が無い為、発熱量が低いというメリットがあります。
マルチアンプとは
接続の方法によって変わる呼び名
音質にこだわってくると、マルチアンプを検討し始めます。
これは、上記のプリ部とパワー部を分ける事ではなく、駆動するスピーカユニットに対してアンプを分ける事を言います。
駆動するパワーアンプを複数台使用する方式をマルチアンプ駆動方式と言います。
アンプの接続方式
マルチアンプ接続は、1台のプリメインまたは1組のプリアンプとパワーアンプを極めた方が、更に音質を追求する際に選択する方法です。
以下に、シングルアンプ方式とマルチアンプ方式の接続例を示します。
通常の接続(シングルアンプ方式)
1組のプリアンプとパワーアンプを使用します。
パワーアンプからはマルチワイヤリングでスピーカを駆動させます。
ご家庭で使用する接続方式の定番となっています。
ホリゾンタルマルチアンプ方式
プリアンプとスピーカーユニットに振り分ける複数のパワーアンプを使用します。
パワーアンプからは、それぞれのスピーカーユニットに接続されますので、マルチワイヤリングと言えます。
低周波数からの強い逆起電力を高周波ユニットに伝えないようにできる為、中高域の音質が良くなります。
バーチカルマルチアンプ方式
プリアンプと左右のスピーカーに振り分ける2台のパワーアンプを使用します。
パワーアンプからはマルチワイヤリングでスピーカを駆動させます。
スピーカ毎に余裕のある電流を供給できる為、歯切れの良いスピード感のある音質になります。
ホリゾンタル・バーチカルマルチアンプ方式
プリアンプとスピーカーユニット毎、かつ左右のスピーカーに振り分ける複数のパワーアンプを使用します。
パワーアンプからは、それぞれのスピーカーユニットに接続されますので、マルチワイヤリングと言えます。
ホリゾンタル接続とバーチカル接続の長所を享受する事ができます。
究極の接続方法と言えます。
プリアンプの理想的配置
複数のパワーアンプを使用する場合は、以下のようにプリアンプとパワーアンプを離して設置します。
距離を置く事で、パワーアンプのトランスから放出される輻射の影響を減少させる事ができます。
理想的なサラウンド効果
本格的な調整を行いたい場合は、専用のソフトを使用します。
当サイトでは、デジタルAVナビゲーター HiVi CASTを以下のページで紹介しています。
デジタルAVナビゲーター
サラウンド
エフェクト効果
理想のエフェクト効果は、下の図のように上から後方広がりの三角形、また横から後方がより高い位置のサラウンドが効果的のようです。
さらに、それぞれのエフェクトは、バランスよく音量を調整する必要があります。
サラウンド効果の種類
Dolby Surround
テレビやCDで普及しているフォーマット。2chメディアへの記録が可能。
Dolby Digital
DVDの標準音声で5.1ch独立記録方式の高音質フォーマット。
Dolby Digital EX
サラウンドセンター成分はマトリクス処理されている。
DTS
圧縮率が低い高音質フォーマット。
DTS-ES
サラウンドセンター成分はディスクリート処理、またはマトリクス処理されている。
Dolby Digital 5.1ch と DTS 音質の比較
DTSを始めて体験した時は、音の広がりと厚さでDD5.1chよりも優れていると思ったのですが、いろいろと視聴して
ゆくうちに感じ方が変わってきました。
DTSの場合は、臨場感を強調する為、低音も増強されており、スーパーウーハーを通して聴くには強すぎる感が
あります。それに比べDD5.1chは低音のバランスが良く、また素直な分、より映画作成者達の意図を感じる事もできます。
音質に関しても、DTSと比較してもDD5.1chは全く劣る事はありませんし逆に優れているようにも感じます。
映画の種類にも依りますが、私の場合、静かなシーンが多い映画では DD5.1ch、アドベンチャー映画など迫力のある
シーン多い映画では、DTSを選択しています。